2011年10月20日木曜日

日本からお金が無くなったら...

先ほどの野田首相が生出演していたNHKのニュース番組で、首相が視聴者の質問に答えていたが...
”10代”の子供の質問に答えたのがあって、その子は「もし日本からお金が全くなくなったら何が残ると思いますか」と聞いたのだが、首相は「...震災など課題はたくさんあるが...お金が無くならないようにするのが私たちの仕事で...そうならないようにするので心配いらない...」とまあ要旨こんな感じで答えていたように思う。
しかし自分が感じたのは、その子は、お金が無くなることを心配していたのではなく、質問の要点は後半の「日本に(の)何が残るか」を聞きたかったのでないか、と思う。
首相は、それを読み取れなかったのか、あるいはわざと論点を外したのか...自分としては残念な答え方に感じた。子供の質問(感受性、というか)に真摯に取り組んで答えようと思えば、もっと別の話し方ができたろうに...首相として日本をどう導くか、日本(日本人)をどうとらえているか、首相の思想性を明確に打ち出す好機だった、と思うのだが。
論点をぼかした、あるいは取り違えた、のは故意なのか、あるいは気が付かなかったのかわからないが、いずれにしてもこの一つの真摯な質問が宰相としての人物を残念ながら露わにしてしまったのかもしれない。

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