2010年8月27日金曜日

Wimbledon Doubles を見る

JBC通信8月号の「原稿」ですが...

「ダブルス見たい」は前々からの持病でいろんなところで「ビデオ(古い!)録ってね」を言いふらしていた。今年は、M井さん!が今年のWimbledonをなんとDVD6枚に録ってくれました(Gaoraです!)...ありがとうございます、1週間ほど集中的に(ビデオ)観戦しました。ええ本当に堪能しました。

パエスは以前から好きな選手でなんといっても技術の引き出しの多さ!優れた判断力!動きの俊敏さ!...ネットでどんなボールにも喰らいつく気力とその動き、ダブルスはこうでなくっちゃ!と言えるのはパエスだけ...今年は男子もミックスも彼にしては早い段階で敗れたのがなんといっても残念だったが、それでも彼の真髄は十分に堪能した、といえる。
「誰と組んでも」ベストプレーが出来る、というのはすごい。(特に今年のあの試合は...)

パエスのことになってしまったが、久しぶりにシングルスもダブルスも一所懸命に見て(いまさら、と言われても仕方がないが)新しい傾向が見て取れたのは自分なりに「新発見」だと思う。

クロスの浅いところへのサーブ
右利きのサーブで言えば、「フォアサイドの浅いところへの速いサーブ」がかなりいい確率で入っている(入れている!)のには驚いた。ひとつの狙い目なのは確かだが、そこに速いサーブを的確に入れられる技術が進歩してきているんだろう。

ボディを狙ったサーブやストローク
これも多く使われているのも新鮮だった。なんというか決して褒められる作戦や展開ではない(と自分は強く思う)し、威力がなければやはり危険でもある。それを相手の反応が間に合わないような速い球を打てるようになった、ということなんだろうか。
それとも単なるマナーの変化?

ダブルスのフォーメーションの多様化
2人とも後方でストロークを打ち抜いたと思うと、前後衛フォーメーションを牽いたり、レシーブで2人とも下がったり、といったフォーメーションが男子でもかなり一般的になっていると感じた。自分としては「テニス思想の後退では...」と思うが、その道のプロがやっていることだからそれなりの必然はあるんだろう。やはり「グランドストロークの技術」向上の影響が大きいと思う。サーブやネットプレーの技術向上がなかなか追いつけない、ということなんだろう。
まあ長い目で見ればまたサーブやネットプレーが復権してくるとは思うが...論理的にこちらの方が有利に違いないわけで!

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