2008年2月19日火曜日

Nishikori

快挙!しばらくは日本中がこの話題で盛り上がることは間違いない。これでもう少しテニスがマイナーの領域から這い出るようになってほしいと、業界の末端に身を置く人間としてそう思う。ここずっと低迷していた日本男子テニスに希望が持てる選手が出現したわけだ。
ただもう少し視野を広げるとそう喜ぶべきでもないのは変わらない。これで131位といってもその後に続く選手は240位台に過ぎない。彼らはここ何年もそこから這い上がれないでいる。S田はどうなっているんだ・・・女子もそう。中村が全豪でエナンといい試合をしたといっても、今の中村の年(1歳年下なだけ)にはエナンはすでに世界のトップに君臨したわけで、意地悪く言えば「そんなこと言ってる場合ではないだろう」と思うのだが。
問題は、錦織は確かに日本人!だが、彼をここまで育てたのは日本(日本人、日本テニス界)ではない、ということだ(お金は日本から出ているが・・・)。このことを真剣に考えている人間がどれほどいるだろうか。それともそれはたいした問題ではないと・・・
でも日本のスポーツ界がパッとしないのはここにこそ問題がある、と僕は常に思っているのだが。まあ、自分もその「教える立場」にある人間で、他人をとやかくはいえないが、"しかし"日本のコーチ、コーチ界(こんなものがあるとすれば、だが)、テニス界は何をやっているんだ、と本当に言いたい!
もっとも問題は単にテニス界やスポーツ界だけではなく、というより日本自体が問題だから、末端のスポーツ界にもこんな問題が出てくるんだろうな、とは思う。
ハンドボールなども結局こうしたことの積み重ねから来ているんだろう、と思う。
じゃ、どうするんだ、と言うことだが・・・自分に言えることではないなあ、考えることはできても・・・

で、これは蛇足だが
彼を見出したのはあのS.M.と喧伝されているが、そもそもSMに会えるまでに育てたコーチがいるはずだろう。SMがたまたまどこかのクラブで見つけてきた選手ではあるまい。で才能を見出してかの国に預けた(本人の意思はこの際置くとして)・・・判断は正しかったわけだが(自分もそう思う)、しかし彼はそうした選手を育てる公的立場(ワタシのように個人の立場ではなく)にあるわけで、「じゃその立場とか組織はどうなっているんだ」という疑問は無いんだろうか。

0 件のコメント: