2008年2月17日日曜日

「試合論」を読む

試合論 鈴木常祐 新風舎
図書館のスポーツの棚をぶらぶらしていたらたまたま目に付いたので借りてきたが、なかなか気合の入った論文といえる。少々「文」が雑とはおもうが、論点は的を得ているように思う。こうした論議がもっともっと盛んにならないと日本のスポーツは活性化しないのではないか。
先日の、週間東洋経済のスポーツビジネス特集でも言及したが、「Number」などがもっと扱っていい課題と思うが。(うーん「Number」については過大評価しすぎかな!)

著者が指摘しているように確かに日本には「競技システム」や「競技マネージメント」の専門家はいない(たぶん、あるいは少ない、目に付かない)しその養成機関もないだろう。そもそもそういった思想性すらないのかも。こうした状況ではいくら「強化」の施設や選手へのマネージメント(近年やっとその芽が出てきたが)が進展しても、協議の発展・強化には結びつかないと思う。現実に卑近な地域や種目(わかってしまうが)でも身にしみて感じていることだし・・・こうした論が今までなかったことや世に出てこなかったこと自体が問題なんだろうが、競技団体のお偉いさんはほとんどそうした問題意識さえないんだろうなあ。

日経サイエンス 2008/1月号
特集が「宇宙時代、次の50年」だったので。もっともその50年後には自分はいないと思うが・・・でも好きだからこういったテーマにはすぐに手が出る。

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